はぴして スノフィガ 新作展示『白衣』「じゃーん、見てみて、似合う?」
「なにしてるんですか……」
部屋に戻ると大人姿のスノウ様が俺の白衣を纏っていた。はあ、いつもの事だがこの人たちはやることに本当に脈絡がない。たち、と言っても今日は一人のようだが。
「ホワイト様はどうしたんです?」
「今日は別行動の日じゃ」
「なるほど」
暇つぶしに来たのだろう。スノウ様もホワイト様も、しばしば俺やオズを暇潰しに使いに来る。弟子だからって何をしてもいいと思っているのだろうか?
……思っていそうだな。
「それ、楽しいですか?」
「すげない態度をとるでない。少しくらい師匠孝行してくれてもよかろう」
「随分してきたと思うんですけどね……」
ひらり、と白衣を翻し、その場でくるりと回ってみせる。大人姿ならば背格好もさほど変わりない。サイズも申し分なく、それは長身の彼に非常によく似合っていた。
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