嗜みの舞台裏休日 暫く続いた秋雨も満足しましたと言わんばかりの快晴に誘われるようにタワーを飛び出した
少し冷たくなった風に背中を押され、サウスの大通りを駆け抜ける
日課のランニングをこなすセイジとハイタッチを交わし、路地裏の猫たちと挨拶がわりに写真を一枚
紅く染まり始めた街路樹を眺めながら顔馴染みのキッチンカーへ向かう
いつもありがとな、とトッピングがサービスされたホットドッグにかぶりつけば高く突き抜ける青空が眩しい
空腹を満たし、さてどうするかと時計を見れば正午を過ぎたばかり
午後はどうしようか とりあえずシャワーでも浴びながら考えようかとタワーへ戻る
ただいまを告げるもさすがに皆出払っている
忙しさも落ち着いてきたとはいえ、揃って休暇を取れるのはもう少しあ先になりそうだ
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