猫の日ハスエンだよ!「ねぇ~~~ハスクってば、ねえーーー」
ぼやけていた視界が段々はっきりしてくる。どうやら少し微睡んでしまっていたようだ。
声の主を見やると、彼─エンジェル─は俺に覆い被さって、揺さぶろうとしていた。
『あーー、エンジェル、起きた、起きたから揺さぶるのは止めてくれ』
「やっとおきたぁ~~~」
そのまま抱きつかれる。この癖のある匂い…これは……
『おい、お前酒呑んだだろ』
「あはっ♪せいか~~~い!さすがだねぇ仔猫ちゃん♪お鼻賢いにゃんね~~~♪」
『っおい、からかうな、』
「んぇ~~~、ハスク、ノリ悪いよぉ、、
まぁいっか、今日は何の日か知ってる!?」
『はあ、今日……?』
コイツに起こされなければ俺は平穏なまま"今日"を迎えられたんだがな、と内心悪態をつきながら、俺はベッドの傍に置いてある置時計を見る。
2218