少年ナイフ別に徹郎が他のやつと話してても僕は気にしない。それでいいんだ、そっちの方がお似合いだ。徹郎の周りの連中はいいやつばっかりだから、それでいいんだ。
徹郎は孤独なやつだと勝手に思っていた。いつも僕と一緒にいる、だから僕以外の友達はいないのだと勝手に勘違いしていた。
僕には友達と心の底から思えるやつはいない、徹郎以外。大手を振って友達だと言い張れるやつなんていなかった。勿論表面的に付き合っているやつはたくさんいる。でも僕の事をきちんと見つめているやつはきっといない。徹郎もきっとそういうやつなのだと僕は思い込んでいた。
でも今日気づいた。徹郎は誰にでも優しいんだ。僕以外の人と話している時の徹郎を見ていて思った。
596