1122の日。
「ねぇねぇ! なんでお母さんはお父さんと結婚したの?」
幼年学校から帰ってくるなり、キラがカリダの足に引っ付いて聞いてきた。
「なぁに、キラ。帰ってくるなりいきなり」
帰って来たら手洗いとうがいでしょ? も促すも、キラは話を優先にして離れようとしない。
「だって学校で女の子達が話してたんだもん。今日は語呂合わせで良い夫婦の日なんだよって」
「あぁ、そっか。今日は11月22日だったわね」
カレンダー見てもうそんな時期かと思わず微笑む。
「ねぇー、なんで?」
ぐいぐいとスカートを引っ張るキラに困った様に笑うと、目線を合わせるようにしゃがむ。
「うーん、そうね。お母さんがお父さんの事大好きだからかしら」
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