「大丈夫や言うた。やからぼくはそれを信じた。……今更、それに何の感情があったかなんて、どうでもええことやわ。どうでもええんや。どうでもええ──」
そう繰り返す。言い聞かせているのだと感じた。
見た目が変わってから、カザハヤは感情を顔によく出すようになった。これは変化なのではなくて、未だ以前のように隠したいものを隠すことがうまくできないだけなのだ。
以前の彼は、賑やかしのような役割を好んでいた。
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