主従パロみつくり「僕は燭台切光忠。これからよろしくね」
見目麗しい男はそう笑った。
用心棒。護身のために身辺につけておく者。異国では"ボディーガード"とも言われる。時には己の身を呈し、いついかなる時も主人を守る。それが俺、大倶利伽羅の仕事だった。
用心棒と言っても警察や軍隊などの公的なものから民間の警備会社まで様々あるが、俺は個人で働き直接依頼主と契約する形をとっていた。そのため顧客には極秘に警護してほしい者、公的な機関に依頼するには後ろめたい者が多かった。政界の重鎮だとか裏社会の大物とか、な。ああ、組織内の規則に縛られないため依頼主のあらゆるニーズに対応可能だ。そういった所は我儘な女優たちに受けが良いな。・・・トーク力を求められた時は丁重にお断りしたが。主人といえど馴れ合うつもりはない。
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