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    自職員アランの生い立ち。書きかけかつ表現の精査をしておりません

    ##チャ支部

    物心ついた時から既にアランは崇められている生活が当たり前だった。母は愛人らしいのだが「災いの子が産まれるわ」と言ってアランを産んで死んだらしい。当然周りは所詮愛人の戯言だと気にせずに不義の子を養子に出すか、売るか、捨てるかの話になっていた。

    きっかけは劇的だった。1番アランを毛嫌いしており過激な発言が目立つ叔父が死んだ。不審死ではあったが元々叔父は恨みを買いやすい性格をしていたので誰も気にしなかった。次に意思表示すらままならないアランの世話をまともにやらずに影でストレス発散する道具として利用していた乳母が。その次にはアランの事をよく思っておらず口さがない事を言っていた父の妻が。

    そこからは流れ落ちる水のように全てが変わっていった。恐怖に駆られた人々は藁にもすがる思いでアランを丁重にもてなしたのだ。愛人の言葉を本当に信じた訳では無いかもしれない、解決策の無い不幸に何か対策じみた事をしたかっただけかも知れない。しかし、幸か不幸かピタリと不幸が止まったのだ。
    そんな事が何回かあった後、彼女の瞳を揶揄して、凶星の子だ何だと人々はのたまいながらアランを崇めるようになった。畏怖するが故のものだった。過剰に不幸を恐れるあまりに捧げ物まで持ってくるものまで現れ始め、その熱気は周りを包み込んで拡大していったのだ。彼女ただ1人を置いて。
    畏怖から始まったものだったが、彼等は自分が崇拝するものが完璧であることを求めだした。アランを蔑ろにする事で訪れる不幸に怯えたその口で、アランが犯した些細なミスを罵倒した。

    でもそんな事どうでもよかった。彼女にとっては利になるものだし、物心ついた時からこうだったのだから。
    どうでもよかった故に彼女はアッサリ捨ててL社に入社した。
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