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    shioshiochi

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    shioshiochi

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    (全然活かされていないけど)ネハンさんとシスくんが星屑の街で同棲している設定

     いい加減起きろとネハンの呆れ声を聞きながら、シスは未だ夢と現実の境目にいた。きっとそろそろ起きる時間なのだろう。今日は騎空団の依頼に同行する日だ。ネハンの言う通り、早く起きて身支度と食事を済ませなければ。そう思うのになかなか身体が思う様に動いてくれない。まだこの温かい布団に包まって惰眠を貪ってしまいたくなる。
     シスは元来寝るのが苦手だった。眠るのは怖い。ベッドに横になっても眠気は延々やって来ないし、何とか眠れたとしても必ずと言って良いほど嫌な夢を見て飛び起きてしまう。そのあとはまたまんじりともせず無情な朝を迎える。毎日その繰り返しだ。ただただ疲れるだけのその行為が嫌で嫌で仕方がないが、生きている以上眠らなければ日常生活に支障が出る。どれだけ眠らなくても良い体になれたらと願ったことか。それ程までに睡眠はシスと相性が悪いものであったはずなのに。
     三ヶ月ほど前から、シスは恋人であるネハンが身を寄せる星屑の街で彼と共に暮らすようになった。小さな家ではスペースが限られているから、なんて言い訳をしながら夜はネハンと一緒のベッドで眠る様になったのだが、それからシスの不眠は驚く程にみるみる解消されていったのだ。ネハンと寄り添って寝ると、彼の少し低めの体温が心地良く、腕に包まれれば不思議なくらいの安堵が心の中に広がった。ただひたすらに安寧だけがそこにはあり、一度も悪夢に苛まれる事なく目覚めた朝の爽快な気分は、生まれて初めて味わうものだった。
     それ以来すっかり眠ることが怖くなくなったシスだが、安眠の快楽を覚えた今、逆にすっかりと寝起きが悪くなってしまった。それはもう、ネハンが毎朝手を焼くほどに。今日もまだまだ愛しい人の横でいつまでも眠っていたいものだが、頬を叩くネハンの力加減が段々と強まるのを感じて、さすがに起きなければとシスは重い瞼を開く。朝の光に照らされてネハンの髪がキラキラときらめいている。綺麗だ、とまだ覚めきらない頭でぼんやり思いながら、自身の頬に添えられた手に触れ、目覚めの挨拶を口にした。  
    「おはよう、ネハン」
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