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    heimin_mugai

    @heimin_mugai

    「オークの樹の下」ネタバレ感想等を
    ここに補完してゆきます。

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    heimin_mugai

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    エチレン城の後のウスリン・リカイド視点

    妻を迎えに行ったクロイソ城で、
    クロイソ公爵にマクシミリアンは
    お前の顔も見たくない、
    会いたくないと言っていると言われた
    リフタン・カリプスの姿はあまりにも弱々しく
    悲しげで…そんな姿を見たのは初めてだった。

    数々の困難を乗り越えてきた夫婦だった。
    お互いがお互いを求めっているように見えた。
    なのに、こんなにも簡単に
    引き離されてしまうものなのか。

    最初に彼女を見た時は、
    姿を見るだけで腹が立って
    胸がムカムカして仕方がなかった。
    あの、団長を苦しめる要求だけを
    ふてぶてしい態度で要求する
    憎むべき男、クロイソ公爵の娘。
    結婚した癖に、妻の役割も果たせず、
    アナトールに近づきもしなかった
    責任感のない、だらしがない人間。
    それが彼女への評価の全てだった。

    オドオドして、口数が少なく
    喋っても吃って何を言ってるかわからない。
    貴族の娘としてのプライドも
    何も感じられない陰気な女。
    城の中の仕事を団長に任せられたのを
    いいことに使用人に指示を出し、
    好き勝手振舞っている。
    いつのまにか魔法使いのルース・セルベルも
    彼女に懐柔されたようで
    魔法まで習い出して……厚かましくも
    騎士団の治療までやるようになっている女。
    本当に邪魔で目障りで仕方なかった。
    彼女の姿を目にするのも腹が立ち、
    城の中でも彼女との遭遇を避けていた。

    そんな彼女への感情が変化したのは、
    彼女が団長の反対を押し切り、
    遠征に回復術師の魔法使いとして
    ついてきた時からだ。
    なんと団長を心配するあまり、
    さらに危険な遠征にまで単身乗り込んできた。
    団長が彼女の身を案じ修道院に
    残してきたのにも関わらず、だ。
    道中危険な旅で不安もあった中、
    リフタン・カリプスのそばに居るため
    戦場に乗り込んでくるとは…
    これが本当にあの憎むべき、
    無気力で役に立たないと思っていた
    クロイソの娘なのか?目を疑った。
    信じられなかった。
    団長に危険を顧みず乗り込んできたことを
    咎められ、瞳に涙を溜めて耐えているその姿は
    自分が抱いていた彼女への印象とは
    ずいぶん遠くかけ離れていた。

    決して認めたくはなかったが、
    ことある事にまざまざと見せつけられた。
    敬愛する最強の騎士、リフタン・カリプスが
    どれだけマクシミリアン・クロイソを
    愛しているかを。
    彼は忙しい合間を縫って彼女を気遣い、
    彼女の気持ちを最優先に動き、守り、
    彼女のすることに振り回されている。
    あの世界に名声を轟かせる英雄の
    リフタン・カリプスが。
    他の騎士たちも驚いていた。
    自分も、とても信じられなかったが
    数々の彼の彼女に対する振る舞いを見ると
    事実として受け止めるしかなかった。


    戦争のさなか、我々連合軍が敵の
    策略にかかってしまったあの時。
    彼女が敵に奇襲された城の人々を守るべく
    自身の生命力を削ってまで
    巨大な岩を魔法で砕き、敵の大半を退け
    瀕死の重症を負ったのを知った時の
    団長は見るも無惨な姿になった。
    どんなに強い敵の前でも決して屈さなかった
    その精神力が粉々に砕け散ったようだった。

    ひたすら愛する女の死を恐れ、
    狂人のように振舞い、
    自身をも傷つけて苦しんだ。
    神を信じない男の口から
    繰り返し垂れ流される祈りの言葉。
    自分の全てを捧げるから
    彼女を奪わないで欲しいという切なる願いを
    繰り返し、繰り返し…
    彼の精神は脆く崩れ去ったように見えた。
    彼の姿は自分が知る完璧な騎士団長の
    リフタン・カリプスではなかったが、
    紛れもなく彼の本質だった。
    あまりにも弱々しい男の姿。
    強大な力を持つ男を
    ここまで弱らせるマクシミリアンに
    畏敬の念すら覚えるほどだった。

    以前はリフタン・カリプスと
    敬愛するアグネス王女との結婚を望んでいた。
    自分が世界で一番信奉する男と、
    敬愛する女が人生を共にすることに
    大きな喜びを感じていた。
    そうすることが必然に思えた。
    だからマクシミリアン・クロイソが邪魔だった。消えてほしかった。
    もともと誰も望んでいない結婚だった。
    リフタン・カリプスはもはや
    レッドドラゴン・セクターを倒した
    大陸で最も勇敢な勇者なのだから、
    彼が望めばクロイソ公爵に脅され
    理不尽に結ばれた婚姻など破棄して
    王女と結婚出来るはずだった。

    忌々しいクロイソ公爵の娘とは離縁して
    王女と結婚し王家と繋がりを持って欲しかった、レムドラゴン騎士団の他の奴らも
    同じ考えだと思っていた。
    戦場で共に戦い、
    言いたいことをお互いに言い合い
    2人が並び立つとあまりにも美しい造形の
    男女であるため運命のつがいだと思えた。
    だからこそ時が経つにつれ
    彼女を徐々に受け入れてゆく仲間に
    苛立ちを覚えていた。
    あんな不義理を働いた女に心を許していく
    仲間の騎士たち。
    それに日々鬱憤が溜まり
    あの日は魔法使いの真似事をしようとする
    彼女に八つ当たりであまりにも
    酷いことを言ってしまった。

    あの時は、こんなにも彼女が
    リフタン・カリプスの心を砕くほどの
    大きな存在だと完全には
    理解していなかったから。

    神も、どんな敵をも恐れぬ
    リフタン・カリプスが最も恐れるのが
    彼女、マクシミリアンの死なんだと
    理解した瞬間、悟った。
    ルーベン王の申し出を断った理由を。
    あのアグネス王女との結婚を
    即断で退けたその理由を。
    リフタン・カリプスは生涯、
    マクシミリアン以外の女性を
    愛することなど出来ないだろう。

    なのに、自分は彼女を騎士団のみんなの前で
    侮辱し恥辱を与えたあの事件以来
    彼女に避けられていた為、
    信頼関係など築けておらず、
    彼女が夫を待たずクロイソ公爵と
    城に戻るという決定をした時も
    それを覆すことが出来なかった。
    明らかにあの時の彼女は怯えていたのに。
    団長の大切な女性を守ることが出来なかった。

    瀕死の彼女が一命を取り留めた後、
    リフタン・カリプスが彼女を失うことを
    恐れるあまり彼女を遠ざけようとしてる
    ことはわかっていた。
    彼女のために正気を失った彼を、
    目の当たりにしていたから。
    でも気を失っていた彼女はそんな
    リフタン・カリプスの姿を知らない。
    だからこそ子供を失った悲しみの慟哭の中、
    夫の愛情を信じきれなかったのだろう。

    あの時、もっと彼女を引き止められていたら…
    後悔に襲われたのは、団長に彼女がクロイソ公爵に連れ帰られたことを告げた時だった。
    団長はその瞬間、まるで半身をもがれたような
    苦痛な表情を見せた。
    子供を失ったことを知った彼女が
    健康を害すのではと心配し
    いてもたってもいられない様子だった。
    そんな彼が彼女をクロイソ城に迎えに行くと言った時、反対する団員は誰もいなかった。

    騎士団がクロイソ城に到着し、すぐに
    クロイソ公爵に団長が妻に会わせてくれと
    頼んだが、冷たい顔をしたクロイソに
    娘はお前の顔など見たくないと言ってる
    帰ってくれと言われ、
    団長の物言わぬ背中は小さく
    震えているように見えた。

    団長は妻の無事を一目見て確認したいと
    願っているようだった。
    ただただ彼女に会いたかったのだろう。
    クロイソ公爵に門前払いをされたからといって、
    そのままマクシミリアンに会わずに
    帰ることなどできるわけもなく
    要求が通るまで待機することとなった。
    風に吹かれて微動だにせずクロイソ城の門を
    まるで祈るように見上げる団長の背中に、
    誰も何も声をかけることも出来なかった。

    そんな時、マクシミリアンの妹である
    ロゼッタ・クロイソが、
    使用人と護衛の騎士をなんとかするから
    リフタンに城に入るように
    提案してきたことに心底驚いた。
    一体なんのためにそんな提案をするのか?
    妹がそこまで隠密に動くのはなぜなのか?
    罠では無いのか?
    様々な危険を警戒し戸惑う騎士団の面々には
    目もくれず、俺が先に行くと言い残し
    団長は一片の迷いも見せず
    城内に足を踏み入れた。
    一目だけでも元気になった彼女に
    会いたかったのだろう。
    それだけが今の彼の願いなのだと。
    だから彼を止めることなど考えられなかった。
    彼の背後を守り、
    エリオット・カロンと共に城内に入った。
    城主に拒まれているのに、
    城主の娘であるロゼッタ・クロイソに
    招き入れられたとはいえ
    こうして侵入することは後で
    大き過ぎる問題になるのかもしれない。
    だけど、こんなにもマクシミリアンに
    会うことを切望している団長を
    止めることなど誰にも不可能だった。

    城内は静寂に包まれていたが、どこからか
    異様な物音が聞こえた。
    自分にも聞こえるくらいだから、
    団長にはもっと前から聞こえているのだろう。
    その音がする部屋に向かって、
    大股で歩いていく団長の背中を追った。

    ハッキリとした音を判別できるまでに
    なった頃には、それがバシン、バシンという
    何かを打ち付ける音と
    クロイソの罵声であることがわかった。

    何かに癇癪でも起こして、
    失態を犯した哀れな使用人に
    鞭打ってるのだろうか。
    あの小さく卑怯な男により、
    このような使用人への虐待が
    常にこの城で行われているのかもしれない。
    そう考えてウンザリした思いで
    その音がする部屋の方向に近づいていくと、
    大きくなる鞭打ちの音の合間に
    弱々しい女性の泣き声が聞こえてきた。



    まさか、そんな


    自分の耳が信じられず、エリオットの方を見ると彼も困惑した顔でこちらをみていた。

    その泣き声の主は、まさか……

    団長がどう考えているか気になり様子を伺うと、彼は奇妙なほど落ち着いた声色で

    「ここで待て」

    とだけ言い残しその部屋のドアの前に立ち
    静かにゆっくりドアを開け部屋に入っていった。

    その後、少しして鞭打ちの音は止まった。

    そして訪れた沈黙、静寂。
    団長に言われた通りドアの外で
    待機していたが、
    不吉な予感が全身を包んだ。
    一体、あの部屋の中で
    何が行われていたのか…
    脳が考えることを拒否しているかのように
    思考が停止していた。

    まさか、クロイソ公爵が…?
    あの声、まさか……

    部屋の中からはクロイソがわめきたてる声のみが聞こえてきた。団長が不法侵入を責められている。そんな中、不気味なほど団長の声は低く静かに微かに聞こえるのみだった。

    エリオットと共に沈黙し耳を澄ませていると
    突如闇を切り裂く破壊音が響いた。

    瞬間、独りでに体が動き、
    エリオットと共に
    部屋に駆け込んだ。
    何が起きた?何が起きてる?

    部屋に入り最初に目に入ってきたのは
    血まみれのクロイソ公爵、そして
    そのクロイソ公爵を一切の躊躇なく
    叩きのめしている団長の姿だった。

    すばやく駆け寄り、
    団長を公爵から引き離すが
    団長は凄まじい咆哮をあげ
    その男を殺そうと決心したかのように
    暴れに暴れた。

    エリオットと共に必死で止めても
    無駄だった。ここにニルタでもいれば
    良かったのだが。少しはマシだったか。

    何があって団長がここまで激昂しているのか、
    状況を判断しようとするも
    団長を止めることが先決で考えが纏まらない。
    団長に叩きのめされたクロイソ公爵は
    もう死にそうだった。
    こんな男は死んでもかまわないが
    こんな人間でも殺せばおおごとになる。
    団長は裁判にかけられて騎士の資格と領地を
    剥奪されてしまうかもしれないと思うと、
    クロイソ公爵の命だけは守らねばならなかった。

    そんな時間がどのくらい続いただろうか、
    騒ぎを聞きつけたルース・セルベルが部屋に駆け込んできた。そして、彼の目は痛々しく床に伏せているマクシミリアンを見つけた。

    その時、嫌な予感のとおりに
    酷い姿になっている事が恐ろしく、
    目を逸らしていた彼女の姿を目の当たりにした。

    父親であるクロイソ公爵からの鞭打ちでその真っ白で痩せた背中には無数の痛々しい傷がミミズのように腫れ上がり、頭も殴打されたのか血が流れ顔も痣が鮮明についていた。
    女性は守るべき存在として教育されてきた自分では到底理解出来ない暴虐の限りを尽くされた彼女の姿に言葉の代わりに微かな呻き声が出た。

    ルース・セルベルが
    惨憺たる部屋の中の状況に困惑しつつ
    彼女に近づき鞭打ちで血にまみれた姿に
    震えながら手を伸ばしたその時…

    まるで雷にでも打たれたように団長の体が反応し、矢のように飛び出し彼女の傍に駆け寄った。

    「触 る な!!!」

    もう金輪際誰にも触れさせないと
    決意したように団長が彼女の前に立ちはだかり
    ルースの手をたたき落とした。
    その悪魔のような剣幕にゴクリと喉がなった。

    なんとか団長を落ち着かせたルースが
    彼女を魔法で癒した。
    傷が癒えた後も彼女の傷ついた姿は
    見ていられないほど痛々しかった。
    自尊心もなにもかもボロ切れのように
    父親にズタズタにされ、
    それを夫やその部下に知られた心は
    どんなに悲惨なのだろう。
    慰める言葉など出るはずもなかった。


    団長はゴミのように床に転がる
    クロイソ公爵に少しも目を向けずに
    脱いだマントで彼女を大切に包み込み
    壊れやすい宝物を運ぶかのように抱え込み
    その地獄のような状況の部屋を出た。

    今回の侵入を手助けした彼女の妹は、
    今この部屋で起こった出来事に
    なんの動揺も見せなかった。
    恐らくこの部屋で自分の姉に対して
    父親が何をしていたのかを
    完全に理解していた上で団長を招き入れたのだ。その真意は父親への悪意か、
    それとも姉を救いたい思いか。
    どちらにしても妹がいなければ
    彼女は団長と会わせて貰えないまま、
    あの恐ろしい暴力を受け続けただろう。
    そして団長も知らないままだっただろう。
    恐らくその後はロゼッタ・クロイソの
    結婚が決まり次第、
    団長とマクシミリアンは離縁させられ、
    リフタン・カリプスは
    ルーベン王の元々の予定通りに
    アグネス王女と再婚させられただろう。
    元々自分が望んでいたことだった。
    でもマクシミリアン・カリプスの
    全てを知った今、自分はそれを
    心から喜べるだろうか?

    団長は、おそらく他の女性が
    痛めつけられていても
    ここまで正気を失ったりしない。
    それが例えアグネス王女であっても。
    愛する妻、マクシミリアンが
    庇護されるべき父親に虐待されていたから、
    あんなにも、獣のように暴れたのだ。
    まさか実の娘にあんな惨たらしいことをする
    父親がいるとは信じたくなかった。
    一体、あの虐待はいつから…
    いや、考えたくない。
    脳が考えを拒否した。
    これ以上彼女を惨めにしたくない。
    あのリフタン・カリプスが
    命より大事にする女性を。

    遠征に出る前、城内で騎士を、領民を
    至る所で気遣い、
    癒しの魔法で癒す彼女を思い出す。
    クロイソの娘という色眼鏡を外せば、
    誰よりも立派な領主の妻の振る舞いだった。
    尊敬すべき、敬愛すべき女性だった。
    そんな彼女を痛めつけたクロイソも、
    それを黙認していたこの城のやつらも
    なにもかもが憎かった。
    許せなかった。
    怒りが湧いてきて
    その激情のままに
    クロイソ公爵の護衛の騎士たちを威嚇した。
    虐待を受け傷だらけの体を小さく縮め
    悲しげに目を伏せた痛々しい彼女の姿が
    脳裏に蘇ると胸が毟られたように痛かった。
    今なら団長の言う通り
    この土地の人間を根絶やしにすることも
    厭わなかった。

    城に入らなかった他の騎士が
    何か言いたげにこちらを見たが
    団長とエリオットと自分の
    殺気立った様子をみて口を噤んだ。
    それ以上何を尋ねてくることもなかった。

    団長の胸に抱かれた彼女は、
    何よりも弱々しく見えた。
    全身全霊で守りたくなった。
    それは自分の中の騎士としての
    本能のようなものだろうか?
    しかし団長は彼女を誰の目にも、
    手にも触れさせたくないというように
    大きな体の中に閉じ込め隠していた。
    団長の背中は怒りと悲しみに満ちていて
    震えているように見えた……

    これが、あの日クロイソ城で体験したことの
    全てだった。酒に酔ったニルタに
    あの日のことを聞かれて渋々語る羽目になった。長い時間をかけて記憶を辿りながら語るのを
    ニルタは今までに見たこともないような
    神妙な顔つきで聞いていた。
    全て話し終わるころにはニルタの顔に
    怒りや悲しみや彼女への庇護欲を
    感じ取ることが出来た。

    「……だから、あの日以来お前の
    奥様への態度が変わったんだな」

    ニルタが頭を掻きながら言った。

    「そんなに変わっただろうか?」

    ニルタは自分でわからないのか?と笑った。

    自分でもわからないが、
    そうなのかもしれないと思った。
    あの出来事がなければ
    自分は完全に
    真実のマクシミリアン・カリプスを
    見誤っていた。きっと、永遠に。

    それが、とても恐ろしかった。

    そんな考え事をしながら、
    城内を歩いていると突然、
    マクシミリアンに後ろから声をかけられた。

    「あの、午後の剣術の訓練、お、お願いします」

    高めに結った赤いわたあめのような髪を
    揺らしながら控えめに微笑む彼女は、
    結婚してもう何年も経つのに
    あどけない少女のようだった。

    「奥様、今日こそはもう少し上達するように
    言うことを聞いてください」

    「いつもちゃんと聞いています!」

    憤慨したように言い返してくる彼女に
    あの日の傷ついた痛々しい面影は…
    もう、ない。

    そんな彼女と会話して
    思わず唇が緩むのを上手に隠しながら
    彼女と少し離れて歩いた。
    彼女をこの世の何よりも愛する
    リフタン・カリプスが
    自分にすら嫉妬することを知ってからは
    いつも彼女と一定の距離を保った。

    こちらを見上げて屈託なく笑う
    マクシミリアン・カリプスを見ていると
    胸があたたかくなるのはなぜなのか?

    ニルタが今の自分をみたら
    多分笑うのだろうと思うと
    なんだか無性に悔しかった。


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