埋めて隠しても、無くならないもの。朝日が昇ったばかりの、午前4時。
静まり返る園内に、密かに集まった4人がいた。
「すまんな。こんな時間しか取れなくて」
「まあ、大丈夫だけど。ちゃんと寝たわけ?」
「僕は機材の調整で元々徹夜だね」
「オレは収録が終わらなかったから徹夜したな」
「ちょっと?」
「2人とも、後でベッド貸すね!とりあえず、掘りにいこー!」
「「「おー」」」
小さめの声で会話する、4人の大人。
子供のように掛け声に合わせて腕を上げると、笑い合いながら林の奥に進んでいった。
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「休止する前に、タイムカプセルを埋めたいの!」
そう言い出したのは、えむだった。
オレも類も大学卒業を目前に控えていて、オレも、なんなら寧々も、事務所に声がかかるくらいには有名になった。
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