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    itonoa_vrc

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    itonoa_vrc

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    マイナス感情の発露 僕は今日、嫌なことがあったのでそれっぽい作品にして消化した

     『人のマイナス感情』というものは自分の精神で制御できるものではない。僕はそう結論づけた。
     例えば自分より優れているものを妬むというのは正常な感情である。その嫉妬を人にぶつけることなく自分で消化することであれば特に何の問題も起こらない。ほかにも様々な感情を持っていても相手に悟られなければ何の問題も起こらない。だが、最初に言った通り感情というのは自分の精神で制御できるものではない。自分の精神で制御できるのであれば、身を滅ぼす者など現れはしないのだ。
     自分より優れている者に嫉妬する、自分より優先される別のことがあることに怒る、自分より優れていないと侮って見下し嘲笑う、その他にも感情の話は膨大な数に及ぶだろう。
     そして表現を嗜むものはこの感情との闘いが主戦場である。表現の優劣や人間関係の愛憎はそのマイナス感情に密接に絡み合っており、切り離すことは出来ない。
     僕の分野である文章に置き換えてみよう。自分より上手い文章を書く者は嫌いだ、自分より上手い者が自分以外を優先するのが嫌いだ、自分より上だと少しでも感じるものすべてが嫌いだ。これらはほかにも様々な感情が入り乱れるが『人のマイナス感情』が根底にあると僕は考える。そして、このマイナス感情は人を傷つけることもあれば、人を繋げることもある。
     マイナス感情とマイナス感情は反発することなくむしろ融合しやすい。人を褒めることで出来る繋がるよりも、人を悪く言って出来る繋がりの方がより強固な繋がりになるように感じるのだ。
     X(Twitter)でマイナスな感情、つまりはお気持ちを表明する者がいてこれに群がるものを見ればマイナス感情にどれだけの力があるのかなんとなく想像できるだろう。お気持ちについて僕は特に何も感じない。ああ、そういう人間もいるのだなとしか思わない。
     しかし、表現をする者は話が別だ。表現者は『表現をする者』だ。自分の感情を表現するべきである。だから僕は今この作品を書いている。
     僕は今日、とても妬ましい体験をしたがこれの詳細をX(Twitter)に書く気はまったくない。そういう事があったという事実だけがある。だが、僕も表現者の端くれだ。感情は文字で表現すべきだ。まとまりのないものだとしても僕はこうして書くことで消化するのだ。
     そして、これを公開するのは僕の小さな自己顕示欲の証明に他ならない。自己顕示欲も肥大すればマイナス感情になる。
     制御できないマイナス感情の発露、その感情の消化、それがこの作品の正体。
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