もしかして未来の俺たちに見られてた?審神者に呼ばれた大般若と小竜。
「20年前の本丸に遡り、この本丸を救ってほしい」
20年前と言えば審神者が大病を患い、いつ命を落としてもおかしくないと医者から告げられていた時の事だ。
遡行軍がその審神者を狙っている。大般若も小竜も真剣な面持ちで「必ず」と言いながら頷く。
すると審神者は安心したように胸を撫で下ろし「良かった」と呟いた。
「いやー。本当、あの頃はさお前たちの恋の行方が気になり過ぎて死んでなんかいられない!と思って必死に病気と闘ったのよ。そんでやっとのことでくっ付いてさ、さあこれからだーっ!て時に二人のラブラブっぷりが見れないまま入院とかしたら悔しいじゃん? いやあ、本当にお前たちのおかげで辛い闘病生活を乗り切ったようなもんだわ。んでさ、今回の任務なんだけど遡行軍がそんな審神者を亡き者に―――じゃなくて、お前たちの恋を引き裂くみたいな作戦を立ててるらしいんだわ。だからもう、ね。これは二人にしか頼めない。頑張って。すごい頑張って二人の仲を引き裂こうとする敵を倒して」
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