お小遣いファスト「兄さん。」
Ⅻ「ん?どうした?甘えたいのか?おいで」
ファスト「違くて。まぁお願いではあるんだけど…」
Ⅻ「わかった。叶えてやる。」
ファスト「まだ何も言ってない。話聞いて。」
Ⅻ「わかった。何をして欲しいんだ?」
ファスト「その……お小遣い欲しいなって…。俺まだ学生だから、お金得られる手段が無くて…アルバイトとかも……あ、そっか俺もう上級生だからアルバイトすればいいのか。ごめん兄さん何でもないや。」
Ⅻ「待て、早まるなファスト。待ってくれ。」
ファスト「なんで?アルバイトするからいいよ」
Ⅻ「良くない!!!!!!俺が良くない!!!!!」
ファスト「なんで?メンツが潰れるからとか?」
Ⅻ「違う!!!!俺のメンツなんかどうでもいいんだ。お前が、お前が働く先でどんな目に遭わされるか!!!!!!」
ファスト「別に普通でしょ。」
Ⅻ「どこの馬の骨ともわからん薄汚い連中に触られでもしたらどうするんだ!!!!!!」
ファスト「そんな事考えんの兄さんくらいだよ」
Ⅻ「それにアルバイトなんてしたら帰りが遅くなるだろ!?!?」
ファスト「そりゃそうでしょ学校終わりとか休日働くんだもん。」
Ⅻ「休日!?!??!せっかくの休日だというのにお前と過ごせないのか!??!?!24時間365日でもお前と一緒に過ごしていたいのにか!??!?!?」
ファスト「それは俺がしんどい。」
Ⅻ「アルバイトなんてするな!!!!!断固反対だ!!!!!!!仕事終わりに家にお前がいないなんて…そんな事してみろ、一晩で干からびて死んでやる!!!!」
ファスト「何の宣言なのそれ。じゃあどうするの」
Ⅻは胸ポケットからクレジットカードを取り出す
Ⅻ「やる。好きに使え。暗証番号はお前の誕生日だ。」
ファスト「え…?いや、兄さんお小遣いって言ったじゃん。全財産ちょうだいなんて言ってない…」
Ⅻ「あぁ、カードが使えない時用にこれも渡しておくか。」
胸ポケットから札束を取り出すと渡す
ファスト「何で胸ポケットからこんな札束出てくるの??ていうか、え…??これいくらあるの」
Ⅻ「1000万。」
ファスト「バカじゃないのこんなにいらないよ」
Ⅻ「もう上級生だからな。欲しい物もたくさんあるだろう」
Ⅻは胸ポケットから札束を出すとファストのズボンや服に挟み入れる
ファスト「ねぇ何でそんなに札束が簡単に服から出てくるのどうなってんのその服、ってねぇ俺の服に札束入れてこないで!!いくらこれ!!」
Ⅻ「100万。」
ファスト「100万ずつ俺の服に入れてこないでよ!!!もう、お金で遊ばないで!!」
Ⅻ「実際遊ぶほどあるしな。いくらでもやる。だから頼む…家にいてくれ…アルバイトなんてしないで家にいてくれ……俺を見捨てないでくれ…」
ファスト「なんで働きに行くくらいで見捨てる事になるの…もう、一旦これ返すから。」
カードやお金を全部返す
ファスト「さすがにこんなにいらないよ。」
Ⅻ「そうか。ならせめてこれだけは渡しておく。」
カードを渡す
ファスト「カードじゃんだからそんなに使わないってば。ていうかこれ預けたら困るの兄さんじゃん。」
Ⅻ「俺はもう一枚あるから困らない。それはお前用として好きに使ってくれ。」
ファスト「……わかった。」
Ⅻ「あと使えなかった時用に現金も渡しておくか」
ファスト「1000万もいらない。」
Ⅻ「じゃあこっちか」
100万渡す
ファスト「…これでも多いけど。」
Ⅻ「足りなくなったらすぐに言うんだぞ。すぐやるからな。」
ファスト「足りなくなる事ないと思うけど。」
Ⅻ「小遣いだからな。月一で渡そう。」
ファスト「多いって。そんな事したら兄さんお金なくなるじゃん」
Ⅻ「舐めるな。金なんて印税だの何だので腐るほど入ってくる。市場一つ買い取っても蚊程も効かん。」
ファスト「……兄さんそんなにお金持ちなの?色々仕事してるのは知ってるけど…」
Ⅻ「あぁ。だからなファスト、金の事は何にも気にしなくていい。お前は好きに遊んで過ごしていいんだぞ。」
ファスト「それは流石に…ダメになっちゃいそうだから、卒業したら何かするけど…」
Ⅻ「っ…死んでやる!!!!!!!!」
ファスト「なんで。」