まだタイトルない気がする 始まりは、なんてことないありふれた話。
一人の浮気性の気がある男と家に定められた許嫁のねじれた関係性。男は家で待つ許嫁を放置して街で遊び歩き、気の良い女は男を好いていたからそんな男を健気に待ち続けた。
そんなある日、ただ待ち続けた女が見たのは自分の隣の部屋で横たわる、どう見ても事後である男の姿。横には屋敷に連れ込んでいるところすら見たことのない豊満な体つきの女。
また新しい女を連れ込んだのか、と傷つく許嫁。目が覚めた男は許嫁を見るやいなやこう言い放った。
「なんだ居たのか。朝餉の準備すらせずこんな所で何をしている」
と。別に、それが特段頭にきたわけではないのだろう。ただ、それまで溜まっていた鬱憤が、その瞬間に爆発してしまっただけ。
5618