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    もめん

    @momendofukinu

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    もめん

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    6/30発行の新刊『ポーラスター』に一瞬登場するモブの設定云々です。ユニーク魔法「愛を憎しみに変える」的なやつ。
    アジーム家次男に使える使用人。
    スカラビア寮生。

    カリムくんにジャミルを嫌悪させ、最大の邪魔者であるジャミルを遠ざけようと目論んだ。

    アジーム家次男の母親に命ぜられた。

    感情という不確かなものに関わる魔法のため、万一事が明るみに出ても証拠が挙がりにくいことから目をつけられた。

    実はモブはカリムくんを殺そうとは思っておらず、1年の時に寮長に良くしてもらった経験があり、敬愛するあまり恋心を拗らせている。オバブロ事件を知って副寮長がカリムくんにふさわしくないと考え、ジャミルを遠ざけた後、次男の母親の目論見を知っている自分が寮長を守ればいいと思っていた。

    この出来事の後、冷静になったジャミルがかすかな残留魔力を辿ってこの寮生に行き付いく。次男の母親には寮生が自白したとしてジャミルから牽制が入る。寮生はスネウィスによって「抹殺対象であるカリムを守ろうとした」裏切りの事実についても自ら次男の母親へ報告させられた。と、同時にジャミルから今回はカリム様の温情により、穏便にすますよう「殺さず生かす」よう指示が入る。ただし、アジーム家へ報告しないことと引き換えに二度とこのような過ちを犯さないよう寮生を「幽閉」することを取引条件とする。かくして幽閉された寮生はユニーク魔法の特殊さから研究対象となった。やがて過酷な人体実験を繰り返し、精神を疲弊させていった彼は過去の記憶を失っていく。ただ、たった一つの感情、寮長への恋慕だけは失うことができずに、苦しみながらも最後まで抱き続けた。訳もわからず狂ったように赤い石を欲しがるため、哀れに思った世話役が与えた赤いガラス玉を大事に握りしめて力尽きるのだった。
    いっそ自分にユニーク魔法をかけ、寮長を憎めれば楽になれると思ったが、自分にはユニーク魔法をかけることができない仕様。皮肉にもカリムの唯一無二の宝物である一番大切な感情を操った報いを、身をもって受けることになったのだった。
    人を呪わば穴二つ。

    ※カリムへの恋慕を消さなかったのはジャミルの彼に対する報復だった。
     「せいぜい叶わない恋に苦しめ」
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    もめん

    SPOILER
    6/30発行の新刊『ポーラスター』に一瞬登場するモブの設定云々です。ユニーク魔法「愛を憎しみに変える」的なやつ。
    アジーム家次男に使える使用人。
    スカラビア寮生。

    カリムくんにジャミルを嫌悪させ、最大の邪魔者であるジャミルを遠ざけようと目論んだ。

    アジーム家次男の母親に命ぜられた。

    感情という不確かなものに関わる魔法のため、万一事が明るみに出ても証拠が挙がりにくいことから目をつけられた。

    実はモブはカリムくんを殺そうとは思っておらず、1年の時に寮長に良くしてもらった経験があり、敬愛するあまり恋心を拗らせている。オバブロ事件を知って副寮長がカリムくんにふさわしくないと考え、ジャミルを遠ざけた後、次男の母親の目論見を知っている自分が寮長を守ればいいと思っていた。

    この出来事の後、冷静になったジャミルがかすかな残留魔力を辿ってこの寮生に行き付いく。次男の母親には寮生が自白したとしてジャミルから牽制が入る。寮生はスネウィスによって「抹殺対象であるカリムを守ろうとした」裏切りの事実についても自ら次男の母親へ報告させられた。と、同時にジャミルから今回はカリム様の温情により、穏便にすますよう「殺さず生かす」よう指示が入る。ただし、アジーム家へ報告しないことと引き換えに二度とこのような過ちを犯さないよう寮生を「幽閉」することを取引条件とする。かくして幽閉された寮生はユニーク魔法の特殊さから研究対象となった。やがて過酷な人体実験を繰り返し、精神を疲弊させていった彼は過去の記憶を失っていく。ただ、たった一つの感情、寮長への恋慕だけは失うことができずに、苦しみながらも最後まで抱き続けた。訳もわからず狂ったように赤い石を欲しがるため、哀れに思った世話役が与えた赤いガラス玉を大事に握りしめて力尽きるのだった。
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