いつか赤葦side
「はぁ、。赤葦さんって毎日こんな野生動物みたいな人たちと自主練してるんですか」
自主練終わりで荷物を片している時だった。
ポロっとこぼれた野生動物がおかしくて、笑ってしまいそうだ。
「毎日ってわけじゃぁないよ。木兎さんは、部活がない日も誘ってくるけどね」
「うわぁ、マジですか」
「マジだよ」
心底いやそうな顔をしてくる月島が面白くてつい笑ってしまう。まぁでも去年の夏合宿で木兎さんと黒尾さんに挟まれたときは俺だってあんな顔してたかもしれない。
「でも、月島だっていやだったら来てないでしょ。前みたいに断ることだってできるじゃん」
「ま、まぁ、そうなんですけど」
「何か来たい理由があるんだ?」
「う、」
ためらってるということは、やっぱり何かあるはず。どうせあの、野生動物?な主将たちに言ってもわかってくれないだろうから言ってない、とかそういったところだろう。
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