セラ凪出られない部屋「媚薬を10本飲まないと出られない部屋」
そうでかでかと看板が掲げられた部屋に二人は閉じ込められていた。
6畳ほどのスペースにセミダブルサイズのベッド、そしてその横には小さなサイドテーブルが1つ置いてあり、テーブルの上にはピンク色の液体が入った小瓶が並んでいる。
合計10本あるうちの8本は既に中身が無くなっていて、1本はちょうど四季凪が口を付けているところだった。
小瓶を傾けるととろりとした液体が流れ込む。
甘い。熱い。甘い。
アルコールに似た痛みを感じながら液体を嚥下する。瓶から唇を離すと、微かに手が震えていた。
「凪ちゃん、飲み終わった。俺にももう1個ちょうだい。」
ベッドの端に腰掛けるセラフが声をかける。
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