男主×にのみや 誘い受け夢小説「お前、性欲が無いのか?」
真面目な顔で二宮に質問され、思わず咽せた。どうやら冗談ではないようで、咽せた俺に「何やってんだ?」という顔をしたままジッと見つめてくる。質問の意図が分からなかったが、嘘を言ってもしょうがないので大人しく答えた。
「いや、人並みにあるけど……」
「本当か?」
「えぇ?おれそんな無欲に見えるか?無かったらおれ、おまえにキスもしねぇだろ」
そう言うと二宮は黙っておれを見つめながら何か考えている様子だった。おれは何かしてしまったのだろうか。おれもまた二宮を見つめ返すと、二宮は何となく居心地悪そうに視線を動かしながら、さっきよりも小さい声で言った。
「……じゃあお前の性欲は、俺に向いてんのか」
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