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    rainno🐌

    @shamisembrella

    かたなとさにわ中心。一次創作農家出身。
    絵と字を描くかたつむり。雑食で偏食で悪食。

    drawing / writing
    fanarts mained Touken Ranbu / my originals
    they might contain immorality and palaphilia.

    website ◆ http://unohanakutashi.dreamlog.jp/#top
    pixiv ◆ https://pixiv.me/5amidarainn0
    Tumblr ◆ https://unohanakutashi.tumblr.com
    form ◆ https://forms.gle/JAPrqFZMKqb2dxP27

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    rainno🐌

    DONE※独自解釈、捏造設定
    ※イベントストーリーなど未読あり

    けーくんと仮面カプ演じてカフェ巡りしたり辛いラーメン食べに行ったりしたいだけ。
    ケイ監未満。監督生の性別は伏せています。ふわっと書いたので粗だらけ。


    『振動ファントム』


     目が覚めて、端末を覗く。そこに特に意味は無い。
     着信を知らせるバイブレーションが聴こえた気がしたが、どうやら錯覚だったらしい。携帯電話やスマートフォンが普及した現代人には――特に常日頃から通知の有無を気にしている若年層にはよくある事、そう、いつもの事だ。


     放課を告げるチャイムが響く。予定の無い日ならば席につき直してゆるりと最新の投稿を浚うところだが、今日は約束があった。教科書をてきとうに机に突っ込み、財布とスマホの入った鞄を引っ掴んで教室後方の扉へと向かう。置き勉は推奨されないが校則違反ではない。近くテストも無いし、厳格な女王様もすぐさま首を刎ねたりはしないだろう。
    「おうケイト、今日部活?」
     敷居を跨ぐ寸前の背中にクラスメイトの声が掛かり、一瞬面倒に感じつつも、違うよ、と振り向きざまに笑顔を繕った。
    「じゃあ今からカラオケ行かね?」
    「ごめん、オレこれからデートなんだよねぇ」
     顔より上に両手を合わせてみせるケイトに、周りの数人を含めたクラスメイトが納得半分、呆れ半分といった顔でああ、と頷く。
    「オンボロ寮の監督生だっけ。お前らほんと仲良いよ 4123