エムカ合コンモチェのやつ(手のツボ) 最近頻度が上がってきたチェズレイとの晩酌の時だった。
そろそろ酔ってきたかなと水を差し出すついでに
「また酔い覚ましのツボ押してあげようか?」と誘ってみた。
なんとなく、ミカグラ島を発つ前にしたおふざけを思い出したのだ。もう半年くらい昔の話だ。
「そうですねェ、ではお願いします」
チェズレイは考え込む様子もなく手袋を外し、素直に手を差し出してきた。
今日はかなり機嫌が良いらしい。とろんとした笑顔に首のあたりがソワソワする。ちょいと無防備すぎやしないかい?なんて、下心を曝け出すようで言えないけれど。
「えいっ」
ふざけてますよと分かりやすい態度で、昔聞きかじっただけのツボを押す。ちょうどあの時みたいに。
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