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    pun0609

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    pun0609

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    モクチェズさんは『手を握る』をお題に、140字でSSを書いてください。
    #shindanmaker
    https://shindanmaker.com/320966
    幻のエムカのやつ。ちゃんと聞きたいので普通に売ってほしい…
    エムカCDで出してくださいいつでも聞き返せる環境がほしいですお願いします。

    ##モクチェズ

    エムカ合コンモチェのやつ(手のツボ) 最近頻度が上がってきたチェズレイとの晩酌の時だった。
     そろそろ酔ってきたかなと水を差し出すついでに
    「また酔い覚ましのツボ押してあげようか?」と誘ってみた。
     なんとなく、ミカグラ島を発つ前にしたおふざけを思い出したのだ。もう半年くらい昔の話だ。
    「そうですねェ、ではお願いします」
     チェズレイは考え込む様子もなく手袋を外し、素直に手を差し出してきた。
     今日はかなり機嫌が良いらしい。とろんとした笑顔に首のあたりがソワソワする。ちょいと無防備すぎやしないかい?なんて、下心を曝け出すようで言えないけれど。
    「えいっ」
     ふざけてますよと分かりやすい態度で、昔聞きかじっただけのツボを押す。ちょうどあの時みたいに。
    「……、……ん?」
     でもチェズレイの態度はあの時とは全然違った。変なスイッチが入ったりしない。それどころか「んっ」なんて小さな声が聞こえた気がする。
    「あれ?」
     思わずフリーズしそうになった。恐る恐るチェズレイの方を見ると、とろんとした目と目が合った。
    「あの、チェズレイさん」
    「はい、モクマさん?」
     汗が噴き出してくる。目の前の相棒が酔ってるのか酔ってないのか分からない。
    「今日は、あの、変なスイッチ、入らないんだ?」
     俺の慌てっぷりがおかしかったのか、チェズレイはそれはもう楽しそうに笑った。
    「ええ、もうあんな風に誤魔化す必要はないので」
    「ごまかす……」
    「そうです」
     言いながらチェズレイはしっかりと俺の手を握った。そのうえ指まで絡ませてくる。ああ、細くて長い指だな。
    「ただ手を握る、ということを楽しめるようになりました」
     あなたは?と首をかしげる仕草が下心に刺さってしまって、俺は返事のかわりにチェズレイの手をぎゅっと握りこんだ。
     
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