ALL 春組 綴至 h4i5_spa3MOURNING2/14綴至ワンドロライのやつ。「バレンタインデー」「最終電車」「所有欲」のお題だったんだけど、自分の中でしっくりこなくてツイートしなかった奴。日の目を見ないのも寂しいから、ポイピクにポイ。今覚えば、バレンタインならめっちゃチョコもらってるよね、至さん…💦「茅ヶ崎くん。申し訳ないけどこれ、今日中にお願いね。」「はい、わかりました。」申し訳なさそうな雰囲気は全くなく。事務的な上司の態度にいつもの外面を決め込んで内心では舌打ちをかます。今日は綴とずっと前から約束した日で。柄になく、気合いを入れていろいろ準備をしたのに。最後の最後で台無しにされた気分だ。「まあ、文句言ってても仕方ないか。」スマホを手に取り、簡単な連絡をする。打倒、残業。終電までには終わればいいけど。「……終わった。」やっと終わった。頑張った、俺。パッと時計を見ると、終電まで30分。帰る準備をして、携帯を開くと【わかりました】と一言だけのLIME。今になって申し訳ないな、と罪悪感が募る。「早く帰らないと……」足早に会社を出て、駅へ向かおうとしたとき「至さん!」呼ばれた方を向くと、そこにはいるはずのない顔を赤くした奴がいた。「夢?」「じゃないっすよ?」「じゃないよ!顔真っ赤にしてさ!なんでここにいんの!それにめっちゃ冷たいじゃん!どんだけここにいたの!」「え、あや、それは……。」怒られると思ってるのか、語尾が消えてい 836 h4i5_spa3MAIKINGいつかの綴至ワンドロライのやつかもしれない。書きかけがたまってきたので、尻叩きのためにもぶんなげときます。毎回思うけど、至さんの顔は綺麗でカッコ良くて。でも、それだけじゃなくて普段はぐーたらなとことか、俺が参ってるときに手を差し伸べてくれたりとか、ギャップ?とはまた違うんだけど、ふとしたときに至さんが俺の頭の中の大半を占めることがある。言葉には出してやらないけど。今日は俺も至さんも何もない日だから。千景さんが外出中の103号室で2人で魔が差した。寝てる至さんの顔に自分の顔を近づける。ちょっとだけ。いたずらのつもりだった。けど。「なに、してんの」至さんの声で我に返る。至さん、あなたは俺のアイドルなんです。 268 1