声?(コエダケガ140字で続けるのが辛いのでネタバレの回。
何が原因か不明ですが、同じ場所に存在するのに互いを認識できない。
認識できないからもちろん触れ合うこともできない。ただ声だけが携帯電話を通して交わすことができた。
以上に加速された時間の中へ紛れ込んだゲンの命は千空たちの正常空間へ帰還できなければ後6時間で塵なってしまう。
千空はどうにかしてゲンを助けようとするが刻々と時間は過ぎていく。
「千空ちゃん。もういいよ」
「諦めんな。俺が必ず助ける」
「うん。千空ちゃんが言うなら信じられる。でも、時間は待ってくれないでしょ?」
「ダメだ。…帰ってこい、ゲン。俺はまだテメェに言いたいことがっっ」
段々と力なく枯れた声に変化していくゲンの言葉に、彼に死が近付いているのをひしひしと感じる千空。
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