SNS妄想③「ねぇ大寿くん、見てみて、この大寿くんすげーカッケー!あ、これも、これも!うん、どれもサイコーにキマってる、いいねー」
ふたりが恋人になって数日後、大寿と三ツ谷の写真を投稿する、ふたりの恋愛掲示板のスレが出来ていた。
先日ふたりで出かけた際にこっそり撮られたと思われる新たな投稿を見た三ツ谷は、意気揚々とソファーで寛ぐ大寿の元にやってきた。
昼下がりの大寿の家、恋人になってから三ツ谷は以前より頻繁に訪れるようになった。
「……良かったな、オマエの思惑通りで」
「ししっ、保存保存っと。あー…でも見逃しありそう。大寿くんSNS検索して、オレたちの写真見つけたら教えて?」
大寿が三ツ谷の携帯機種の写真の保存方法を調べて教えたことにより、三ツ谷の秘蔵のコレクションは日に日に増えていった。
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