《SNS上》の続きのたいみつ会話文SNS上の書き込みを見て青ざめる三ツ谷。
三ツ谷「大寿くん、ごめんっ、まさか大寿くんまで巻き込むことになるなんて」
大寿「気にすんな、ほっとけ」
三ツ谷「でも……写真や名前まで晒す?大寿くんは何も悪くないのに……」
大寿「かつて暴れたからな。言いたい奴には言わしとくさ」
三ツ谷「オレのことは自業自得だし、なに言われても構わねぇけど……オレは大寿くんの良さ、知ってるからな」
大寿「ッ、別にオレは良い奴じゃねぇぞ」
三ツ谷「んなことねぇだろ。オレは大寿くんが良い奴だから友達になったんだよ。それより……」
大寿「?」
三ツ谷「オレたちって……付き合ってるように……見えるのかな?」
大寿「──ッ、」
三ツ谷「デートだって……」
大寿「ちっ、なにがふたりのデート写真募集中だ。ふざけやがって!」
三ツ谷「オレは……そこは嬉しいな。自分たちじゃ撮らねぇし、ふたりの思い出保存しとこ……あれ?……大寿くん、写真の保存ってどうやるか分かる?」
大寿「知るかっ」
三ツ谷「なんだよ、教えてくれたっていいじゃん。あ、いま、自分のスマホに保存したろ」
大寿「……いいだろ」
三ツ谷「〜〜っ、素直じゃねぇな。大寿くんも嬉しいんだろ。いっその事、オレたち本当に付き合わね?」
大寿「は?正気か?気持ち悪いとか言われてるぞ?」
三ツ谷「正気も正気。大寿くんは、気持ち悪いと思ってる?」
大寿「……思うわけねぇだろ」
三ツ谷「なら、オレもだし問題ねぇじゃん。付き合おうよ。あいつら、オレたちがふたりでいるとこ見かけたら弄るために写真撮って公開するだろうし、利用してやるさ。だから写真の保存の仕方教えてよ」
大寿「逞しいな。おもしれぇ、付き合うか!」
三ツ谷「やりぃ、それでこそ大寿くん!」
大寿「ッ、……それよりオマエ、大事なこと忘れてねぇか?」
三ツ谷「大事なこと?」
大寿「気持ちの確認だ、三ツ谷は、オレのこと………」
三ツ谷「──ッ、大寿くんから言ってよ」
大寿「いや、オマエから言えよ。付き合おうと言い出したのはオマエだぞ」
三ツ谷「そこは、年上の大寿くんからどうぞ」
大寿「年なんて関係ねぇだろーが!」
三ツ谷「や、やだよ、はずい……分かってるくせに、言わせる気?」
大寿「いや、分かんねぇな。キチンと言葉にしないと伝わらないんだよ」
三ツ谷「……じゃあ、オレは大寿くんの気持ち分かんねぇし、伝えてよ」
大寿「!…なんでオレが。分かってんだろーが」
三ツ谷「いや、分かんねぇし」
大寿「ッ、オマエが伝えたら伝える」
三ツ谷「〜〜ッ、大寿くんが気持ちの確認が大事って言ったんだから、大寿くんが先に言うべきだろ」
大寿「は、オマエから付き合おうと言ったんじゃねぇか。勝手にオレたちを恋人にした奴らを見返すためか?」
三ツ谷「そんなわけねぇじゃん……大寿くんは、悪ノリで付き合ってくれるんだろ?」
大寿「確かに面白いと思ったが、そんなんで本当に付き合うと思うのか?」
なかなか好きだと言えないウブなふたり。
でも恋人同士になりました。
【文章であと少しだけ続きます】