新宿に店を構えているとある甘味処に若者達はいた。
その内の1人黒髪の少年は何も言わず神妙な顔で俯いている。
「ああーもう!!」
テーブルの向かいに座っているツインテールの少女はそんな彼に痺れを切らし声をあげた。
「うじうじうじうじして。湿気たっぷりな所に生えたきのこかー!あたしたちを呼びつけたのは何なの!ほら3秒以内にズババっと言いなさい!今すぐ!」
「まあ落ち着いてノキア。」
「だってそうでしょ。勇吾くんだって『アラタ早く言いなよ』って思ってるでしょ?」
アラタの隣に座っている勇吾と呼ばれた黒髪の少年は何も言えなくなる。
「まぁどうせアミさんの事でしょう。」
ノキアの隣に座っている黒髪の少女は本当に食べ切れるの?と疑うほど大きな巨大抹茶パフェの白玉をパクリと食べながら言った。図星だったのか「うっ…」と声が聞こえた。
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