アルトネリコ2パロの記憶があるオベぐだ♀ その2 「オベロン………これはいったいどういうことなの」
「どういうことって?」
ここは草原に設定されたシミュレーター内。
「とぼけないで!」
にへらと笑う彼に立香は続ける。
「どうして……どうして黒髭がこんなにボロボロになってるの!」
昨日の内に書類仕事が終わりやっととることができた休日。立香は今日、部屋でのんびりと過ごそうと思っていた。そんな時だ。
「先輩!」
突然マシュが部屋を訪れてきたのだ。何か大変なことが起きたのか。しかしエマージェンシーコールはない。
「あのっ……シミュレーターで大変な事態が。」
とのことで現場に駆けつけてみればボロボロになった黒髭、草原は無残な状態になっていた。まずクレーターができている。数は20も越えるだろう。炎が使われた、黒煙の跡もある。そこには銀の髪、雪のような美しい色の旅装姿の彼。
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