fly flower~花言葉は嘘と罪と愛~その男たちは突然やってきた。とある晴れた平日のお昼休み、学食の日替わりランチを食べ終わり、日課の株価をスマホでチェックしていると、正面の席に座る人影を感じ顔を上げると
「こちらの席に座らせて頂いても?」
長身の2人の男が立っていた。それも双子だ。
「どうぞ」
アズールが許可を出すと礼を述べながら2人は座り
「初めまして、アズール・アーシェングロットさん。いや海の魔女さんとお呼びした方が良いですか?」
と声を掛けてきた。
アズールは一瞬虚をつかれたが、直ぐにニコリと微笑み
「その名前を知っていると言う事は、僕にお悩み相談があると言う事ですね?」
「そうです。是非貴方の慈悲で僕達を救って頂けませんか?」
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