杏こは(+彰冬要素あり) 今日は、朝からセカイでミクちゃん達に練習を見てもらった。まだ夕方前だけど、明日はイベントがあるから、WEEKEND GARAGEで諸々の最終確認をしたらそのまま解散しようってことになった。
「あっっっつ〜〜〜い もう夕方なのに、こっちはまだこんなに暑いの」
路地裏から出ると、セミの鳴き声と照りつけるような日差しが降り掛かってきて、思わず片目を瞑る。歩き進むたびに雨が降る前みたいな湿った空気が肌に纏って、なんだかそれが夏の知らせのように感じた。
「…お前、うるせえぞ。こんのクソ暑いのによくそんな声量が出るな」
「でも本当に暑いよね。私、もう汗が出てきちゃった」
「…俺もだ。セカイじゃここまで熱日なことはないから、気温差も激しいな。たしか、明日からはまた気温が上がるみたいだぞ」
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