未定 中也を抱くのは楽しかった。
いつも生意気な悪態ばかり付いてくる口を塞いで舐め溶かし、小さく艶めいた音だけを出す器官に変える。恥ずかしいのか矜持からか、出来るだけ声を上げないようにしているのを知っていて、息も絶え絶えになるまで責めあげる。
「オンナノコみたいだね」
耳元で囁くと、濡れた瞳で睨んでくる。それでも快楽には逆らえず、四肢を震わせながら精を吐き、熱い躰全部で私の欲情を受け止める。中也の肌はどこもかしこも仄かに火照って、触れる度に小さな灯が弾けるみたいな反応を私に返す。
中也を感じたくて、中也に感じて欲しくて。中也の躰にずぶずぶと溺れていく。
抱き込むほどに、深みに嵌る。
互いに我を忘れて快楽を貪り合う。
349