Lo que quería寝ても寝なくても、僕の世界はずっと真っ暗だ。
何も見えない空間に光がさす時は、必ずあの人間もここにやって来る。
「食え」
そう言って週に1度あるかないかの食事を渡される。その時ついでにオレンジ色の光がゆらゆらする白い棒を針に刺してから、人間はここを出ていく。人間が残してくれるその光はすぐになくなる、ずっとは光ってくれない。オレンジ色の光が消えると、また僕の世界が黒くなる。何も聞こえないし何も見えない、砂と鉄の匂いだけがこの空間には広がっている。食事が終わったらもう何もやることが無い。とりあえず寝ようと冷たい砂の床に転がると、いつも人間が来る方から音が鳴った。
「…ねぇ、誰かいるんでしょ?」
いつもの人間じゃない、知らない人間の声だった。
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