パーティーゲーム僕の誕生日にパパンとママンはいつもたくさんのプレゼントをくれた。
食べきれないほどに並べられた料理。ママンお手製の大きなチーズケーキ。ふかふかのぬいぐるみ。綺麗な洋服。
そして最新のゲーム機とソフト。
毎年「お友達と遊んでね」という言葉付きで贈られたそれらは僕以外の人の手に触れられたことはない。"個性"を貰う前は友達なんていなかったしそれから出来た数少ない友達もゲームに興味ない子ばかりだった。
毎年両親は僕の誕生日を豪華にお祝いしてくれる。料理もプレゼントもとっても嬉しい。
でも"ゲーム"に関してはあまりいい思い出はない。
『どーなつ をたおした!』
画面に出てくる敵プレイヤーの名前を確認しつつ他の敵に目を向ける。相手は僕側の味方を倒すことに夢中になっていて壁の後ろにいる僕に気づいていない。チャージを溜めてネビルレーザーを放つようにインクを放った。
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