ウォセss/早起きのお話し「ウォロ、起きろ。朝だぜ」
その言葉と、部屋のカーテンが全開にされたのは同時だった。
「まぶしい……」
「早起きはいいよな」
恋人は全くこちらの反応を気にする様子がない。ウォロは目に沁みる朝日から逃げるように枕に顔を埋めた。
「……今何時なんですか」
「六時五十分」
「寝直すのでカーテン閉めてもらえます?」
「何だよ、起こしてくれって言ったのあんただろ」
「言いましたけど、休みなのにこんな時間に起こすんじゃない」
生活リズムだけでなく休みもなかなか合わないため、二人揃ってのオフを満喫すべく遅くまで寝る気はなかった。とはいえ昨日も仕事で遅かったし、ただでさえ日頃から寝不足気味なのでもう少し寝かせてほしい。
「もうすぐ朝飯できるぜ」
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