弾丸飛び交うここで理論武装をぶち壊してもう、子供じゃない。
ずっとそう思っていた。
HiMERUはずっと子供なんかではいられなかった。周りの奴らとは違うのだと、ずっと思っていたし、実際そうだった。
同級生は下品で、幼稚で、どうしようもない。
俺は文字通り、身体通り、見た目通り子供の、頭空っぽのあいつらとは違う。
だから、先生に仲間に入れてもらうように気遣われたときも、余計なお世話でしかなかった。
「え~、十条偉そうなんだもん。ゲーム持ってないし。インテリぶってていらつくし」
「おれたちのこと見下してるよな」
俺だってあんたらと行動するなんて願い下げだ。
どうせ高校までの辛抱だった。あと数年。今は六年だからあと四年我慢すれば、もう関わることもない。
本当は中学だって同じなのは嫌だ。それでもあの父親に頼み込んで塾に行かせてほしい、と頼むか?
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