半田くんが夏祭りに行くおはなし「何ですか先輩、僕のことじっと見て。もしかして見惚れてました?」
「ハァ?何を言っている。オマエのその緑色の髪を見て新しいセロリトラップを思いついたところだ!」
「あーそうですか。ていうか僕を実験台にしないで下さいよ」
「何故だ」
「セロリ汁まみれになりたくないからです」
そんな会話を交わしながら、オレとサギョウはパトロールをしていた。
シンヨコはいつもと同じようにポンチ吸血鬼が騒いでいた。そんな中を市民に迷惑をかけているポンチに注意や指導をしながら歩いていく。
「それにしても暑いですねぇ。もう夜なのに」
サギョウが汗を拭いながら言った。夜だがまだ気温が下がらず、街には熱い空気が立ち込めていた。隊服も夏服に切り替わっているが、それでも汗だくだ。
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