Dear Diary.日記へ。
ここ最近サボってたもんで何から書くか思いついてないが、とりあえず訓練のためにペンだけは走らせようと思う。次の街で新しい冊子を手に入れなきゃ、また適当な洋紙に書いてくしゃくしゃにしているのを番に見られて怒られちまう。
今は相変わらず野宿だ。
番が運ぶブランケットや簡易マットレスがそろそろヘタってきた。こちらについても早急に新しい物を調達するべきだが、次の街で手に入るだろうか。
つい一昨日まで、小さな村にいた。
またひと悶着あったが、何、いつものことだ。
そこは野菜が豊富な村で、食い物に困っている様子が見受けられないのは良かった。だだ、瘴気を吐く魔物を観測してしまったのは良くなかった。
一個体が村の娘を攫って食う気だったのだろう。阻止できて良かったが、魔物の食糧事情が乏しくなってきているのは報告を受けた通りのようだ。
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