頭が割れそうなほど引っ切り無しに響く声に思わず耳を塞ぐ。
やってしまった、なんて思ったのもほんの少し。自らを運ぶ翼は消えてしまい、傷だらけのBFは<Void Monster>に囲まれた大地に落ちていった。
真っ逆さまに落ちていく体は、直前で受け身を取ることで最小限のダメージで済んだ。が、しかし、ひどい頭痛と吐き気に襲われてはどうしようもなく、起きあがろうとした体はすぐに突っ伏してしまった。
だんだんと薄れる意識の中、いっそのことここで眠ってしまいたい、などと危機的状況にも関わらずBFは瞼を閉じようとしていた。しかし、堕ちかけた意識はある女性の声によって戻されてしまった。
「どうやらアンタの悪運もここまでみたいだな・・・?」
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