酩酊する蝶 俺はアルコールに浸された頭で考えた。
どうして俺はすずれちゃんに頭を撫でて貰っているのだろう?
最初から思い出してみよう。
確か初めはすずれちゃんが文通の返事を持ってきてくれた所からだったはずだ。
前にすずれちゃんが遊びに来てくれた時に文通をしようと提案されてから、ずいぶんやり取りが続いていた。
すずれちゃんのシンプルな便箋には難しい質問がたくさんの書いてあったが、返事を取りにきて貰う度に食事をしてくれるので、楽しくやり取りをしていた。
今日も返事を持ってきてくれたのだ。ただ、今日は手紙の他に大ぶりな瓶も持ってきていた。
「ねえねえ♥️それなあに?」
「これはブランデーね。この前お客さんから戴いたの。バターさんは飲めるかしら?」
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