朝からジクジクと自身を苛んでいた頭痛に耐えかねて、ネハンは思わず顔を顰めた。
天気の悪い日は決まっていつもこうだった。最近では気象病などとも呼ばれるそれだが、痛み止めの薬を飲んでもあまり効きはしないし、とにかく気分を滅入らせる。普段ならしばらく寝床で横になってやり過ごす時もあるが、今日は以前から恋人であるシスが星屑の街のネハンの元を訪れる約束をしていた事もあり、何とか何事もない顔をしていたかったのだ。しかし。
「ネハン、気分でも悪いのか?」
横から控えめに掛けられる声。見ればシスが不安そうにネハンの様子を伺っている。ああ、余計な心配をかけてしまったと、脆弱な自分の体質に盛大に舌打ちしたい気になりながら、大丈夫だと彼女に返す。
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