夢と幻/エメ光♀(FF14)クリスタリウムにある自室の窓から外を眺める。
あれから幾分は活気づいたものの、罪喰いによる脅威はまだ完全に潰えていなかった。
あといくつ、この身に蓄えた光は耐えられるのだろう。
「騒がしい外を見て楽しいか?」
振り返ればそこにいたのはアシエン・エメトセルクだった。
「少しずつでも賑やかになって、いいことじゃない?」
「騒々しいだけだと思うがな」
まぁここから見えるのは岩ばかりだけどね、と付け加えた。
窓から見える外を背に縁へ座り直し、彼に正面を向ける。
彼はゆっくりとこちらに近づいていた。
協力関係を望まれてしばらく。時に静かに時に堂々と着いてきていた彼は、仲間を地脈から引き上げてくれたり我々がまだ知らないことを教えてくれた。
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