シャフ観SS(仮/まだ冒頭)※観主に固有の名前はないです。(観主表記)
「はーい!地球旅行ツアーご参加の皆様、こちらにお集まりくださーい」
『ーーご案内します。ひまわり銀河・ウェーマルトへお越しのお客様は11番乗り場へーーー』
この時代にアナログな旅行添乗員の声と、時折聞こえる機械音声とは思えないほど滑らかなアナウンス。
地球生まれの現地人や獣の特徴を持った別惑星のヒト、果ては機械の体を持ったヒトなどあらゆる人種が行き交うオリエントシティ近郊の宇宙港ロビーにて、観主はやや緊張した面持ちで壁際に立ち尽くしていた。
しかしその姿はいつもの…パラレルフライト社のオペレーターとしての制服ではなく、動きやすくカジュアルな私服。
さらにその背には大きめのリュックを背負っており、これから小旅行にでも向かうような様子だった。
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