お花ちゃんな七海さん[ホワイト2]「はい、お待たせ。モヒート」
「ん、ありがと。マナミさん」
ここは明るい印象を感じるカジュアルBar。テーブル席に座る客がガヤガヤと騒ぐ中、一人カウンターに静かに座る悠仁はカクテルを受け取ると彼女の目を見て柔らかくほほえんだ。
ここのオーナーで、クラブ遊びを教えた夜遊びの先輩でもある彼女とは二年半の付き合いになる。出会ったのは渋谷のスポーツバーチェーン店、悠仁と恵が偶然隣の席に座り意気投合したことがきっかけだった、いろいろ話がはずみ昨日悠仁が19歳の誕生日だったことを知った大人たちはおめでとう、大人の遊び教えてやるよ!!と酔いとその場の勢いで知り合いのクラブにすぐ電話してVIP席の予約を取り、あとは流れるがままにハタチになる前にひとつ大人のドアを開けたのが悠仁のクラブデビューだった。その後はマナミのVIP席を拠点に自由にのびのびと動き回った悠仁、酒も強くなったね、ナンパも上手くなったね、テキーラ飲みすぎて倒れそうになったこともあったね、路上で騒ぎすぎて職質受けたこともあったね、そんなこんな色々あってヤリチンの悠仁がスクスクと育まれていたのだが。
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