「自然体のお前が一番好きだよ」コンコン。深夜にシスの部屋の扉が鳴った。その気配が愛しい人のそれと知ったシスは「開いてるぞ」と答える。「こんばんは。遅くにごめんね」遠慮がちに言いつつ、ジータは室内に入ってくる。……え?シスの目に映る彼女は、いつもの動きやすい戦闘服ではなく、かっちりした濃紺のスーツに身を包んでいた。「何があった…?」
「団長らしく見えるにはこっちの方がいいかなって。けど自分だけの判断じゃ不安だし、シスの意見を訊きたいの」
なるほどそうか。タイトな形は、ジータのスタイルの良さをストレートに見せてくる。ふわりとした戦闘服では気付きにくかった細いウエスト、形の良い胸。目のやり場に困ってしまう。
──それよりも。
若い男性も多いこの騎空団無いをジータがこの格好で闊歩するとなると…シスは24時間隠れながら彼女に危険が及ばないか見守り役になるのは必須だ。そのくらい…色っぽい。
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