雲龍の日記最後の部屋、薊の姿を見た時「ああ、やっぱりお前もいるんだな」って思った。それと同時に何故か安心感を感じた。
今までのようにやれば裁かれるのは意味もなく殺した薊によく似た男になる。普通の人なら情に絆され躊躇うだろう。俺はそんなことないと、思っていたはずだった。
躊躇った。そうであって欲しくないなどと思ってはなかった答えはわかってた、けど傍から見ればあの時の俺は躊躇ってただろう。現に追求された。
理解できないどうしてもできない。理解不能、難解。現時点では俺はこの感情は理解できない。
安心感と嬉しさと、あと何故か、綺麗だとも思った気がする。もっとある。複雑すぎて分からない。
いつの間にか薊に対してこんな複雑な想いを抱いていたのか。これは…何故だろう恥ずかしい。すごく恥ずかしい。なんで恥ずかしいのか分からない。
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