土の中で 目が眩むような閃光の後、爆音が轟いた。全てを覆い尽くすような土煙が死の大地にいるアバンの使徒達に襲い掛かろうとした時、クロコダインが地面を割って、空いた穴に仲間を押し込んだ。
マァム!
バランスを失って仰向けに落ちたマァムが生き埋めにならないよう、ヒュンケルは咄嗟に覆い被さった。
土砂が体を覆い、視界があっという間に闇に包まれると、轟音は小さくなり、振動のみが伝わってくる。
体半分は土砂に埋まったが、上半身の下には空間が残った。下にマァムの気配が感じられる。酸素を消費しないよう、ヒュンケルは息を殺して土砂の重さに耐えた。随分無茶をして戦ってきたせいか、今になって体のあちこちが痛み、体力も限界を迎えそうだった。
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