エル・アズヴェル・サン
とあるしがない魔法使いエルサンは、勉強も魔法も人付き合いもうまくいかず、自分に自信が持てずにいた。
遂にひねくれてしまい、みんなと同じように魔法や勉強を頑張っても、結局誰かの為に平凡な人生を送って死ぬだけであり、全てに意味はないのだと考え始める。
ある日、不貞腐れて壊れかけの植物園に行くと、この世界を支えている世界樹を作ったという不思議な人物と出会う。この街の歴史を教えてくれた。エルサンは博識なその人物を先生と呼ぶことにした。
「先生、確かに博識だけどさ。世界樹を作ったってのは信じられねーぜ」
「おや、そうなのですね、なるほど…!では、私の住処へおいで下さい。」
世界樹を作ったのは本当なのかと疑うと、ヨザは自分の部屋へ案内し、自身が描いたという、世界樹再生紀という6つの本を見せてきた。
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