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    ペペロンチーノ

    newbohyo

    DONEおしゃれに興味がないオフェリアがペペロンチーノさんに髪をいじられる話
    お人形遊び 星座はいつ? からいつの間にか、誕生日はいつ? という話になった。それから、女の子だし宝石に興味ないかとペペが問うたものだから、人並みに、と答えた。
     ここで言う人並みにとは、魔術師並みに、という意味で言ったのだ。降霊科として語れば宝石は触媒に使うなり魔力を貯めるなり様々に用途があり、あればあるだけ困らない。
     なので、これは私が招いたことじゃない。

    「だから宝石に興味があるというのは、身に着けたいって意味で言ったわけじゃないのよペペ」
    「分かってるわよ。嫌いじゃないなら付き合ってちょうだいな。私、お人形遊び好きなのよね」
    「無駄だと思うけど……」
     
     私の背後に立って私の髪をくくりながらペペが言う。
     通りすがる人の視線が痛い。色々と融通してくれたヴォーダイムには悪いのだけれど、お茶会用の場所として食堂近くを提供されたことに若干の恨めしささえ感じる。だって私のお茶会の相手はペペなのだ。Aチームの中でも距離の近い――悪く言えば少し馴れ馴れしい人。だから、このような事態が起きることくらい想像に容易かったのだし。
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