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    ポップスター

    yonoyume10

    SPOILERポップスターのとある日のマホロアと、カービィのお話。ほのぼの二次創作小説です。
    作中時期は、マホロアがポップスターに戻ってきた後を想定しています。
    「カービィ相手になかなかうまくいかないマホロア」を読みたくて、書きました。
    ※Wiiデラックスの新規スペシャルページなどなどのネタバレを含みます。
    続編も後ほど投稿予定です。
    今日をトモダチと 異空を超えた旅人マホロアは、今日もとある計画を推し進めていた。
     プププランドの片隅、住民はいない開けた土地。広々とした空と豊かな原っぱの風景が、ポップスターに再び戻ってきた神聖なる古代の乗り物――天翔ける船ローアの定位置として成立していた。
     その船内の操縦席で、船主たるマホロアは朝から正面のモニターを睨んでいる。 
     外は普段以上に過ごしやすい爽やかな快晴だが、ローア船内は普段と大して変わりない。無機質ながら温かみを感じさせる不思議な空間で、マホロアは一人で黙々と作業に没頭していた。
     傍らにはマホロアの試行錯誤がありありと残るメモ書きと、これまでの学習や経験や計算を図形と文字でまとめた自作の資料。マホロアの両手は色鮮やかな鍵盤を細やかに滑り、その動作で余人には想像できないほどの緻密な操作を繰り返す。正面の、マホロア自身よりずっと大きな長方形型のモニターでは、とある自作の建造物の稼働状況がシミュレーションされている。表示される数値と文字と図はマホロアの操作によって瞬く間に変動し、そのたびにマホロアは念入りにシミュレーション結果を確認した。
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