月岡恋鐘
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DONE天井努と月岡恋鐘:ゴミとクズ製おいしいナポリタン:恋鐘が作るナポリタンを天井社長が見る話天井努と月岡恋鐘:ゴミとクズ製おいしいナポリタン:恋鐘が作るナポリタンを天井社長が見る話 透明なタッパーに押し固められた麺が、事務所のキッチンには置かれていた。
「……」
天井努は沈黙したまま麺を見下ろす。ここへ来た目的だったコーヒーはすでにカップを満たしていたが、今は麺の方が気になった。
具もソースも見当たらない麺は、茹でて時間が経ったのか表面は毛羽だったようにすら見える。努は普段は料理をしないものの、茹でた麺を放っておけば伸びてしまうことは知っていた。この麺は、おおよそ食べるに値しないだろう。
捨ててしまおうか、考えが湧くが麺はいやに多い。数人分はありそうな麺を捨てることはためらわれ、かといってこのままにして良いものかも判断できずに立ち尽くしていると、月岡恋鐘がキッチンに現れた。
1532「……」
天井努は沈黙したまま麺を見下ろす。ここへ来た目的だったコーヒーはすでにカップを満たしていたが、今は麺の方が気になった。
具もソースも見当たらない麺は、茹でて時間が経ったのか表面は毛羽だったようにすら見える。努は普段は料理をしないものの、茹でた麺を放っておけば伸びてしまうことは知っていた。この麺は、おおよそ食べるに値しないだろう。
捨ててしまおうか、考えが湧くが麺はいやに多い。数人分はありそうな麺を捨てることはためらわれ、かといってこのままにして良いものかも判断できずに立ち尽くしていると、月岡恋鐘がキッチンに現れた。